【最新版】用途地域とは?種類・建てられる建物・“家が建つ場所の性格”を完全ガイド

家づくりを始めると、まず最初にぶつかるのがこの言葉。
「用途地域(ようとちいき)」
「この用途地域なら、子育てにも良さそう」
「この土地が安い理由もなんとなくわかる」
と、自分の軸で判断できる状態になれるよう、やさしく整理していきます。
家づくりを始めると、まず最初にぶつかるのがこの言葉。
「用途地域(ようとちいき)」
資料やポータルサイトに当たり前のように出てくるのに、
名前からして難しそう…
「住宅地って書いてあれば、どこでも同じじゃないの?」
結局、どこを見て選べばいいの?
こんなモヤモヤを抱える方がほとんどです。
でも大丈夫です。
この記事を読み終わるころには、
「あ、このエリアはこういう暮らしになりそうだな」
「この用途地域なら、子育てにも良さそう」
「この土地が安い理由もなんとなくわかる」
と、自分の軸で判断できる状態になれるよう、やさしく整理していきます。
用途地域(ようとちいき)とは、
このエリアは主に“どんな用途(使い方)”の建物を建てる場所にするか
をあらかじめ決めているルールです。
なぜそんなことを決めるのかというと…
静かに暮らしたい住宅地の中に、突然大きな工場が建たないように
子どもが安心して歩けるように
お店・事務所・住宅・工場がごちゃごちゃに混ざらないように
街全体として、暮らしやすく・安全に整えるため
という理由があります。
少し例え話をすると…
街=学校
用途地域=クラス分け
・住宅系 … 静かに勉強する教室
・商業系 … にぎやかな体育館・文化祭エリア
・工業系 … 音や作業のある技術室
というイメージです。
これがきちんと分かれているおかげで、
「静かな住宅街で落ち着いて暮らせる」
「駅前はお店が多くて便利」
「工場ゾーンは住宅地から少し離れている」
という“空気感の違うエリア”が生まれています。
用途地域は、細かく分けると13種類ありますが、
今の時点では“性格”だけつかめればOKです。
1|第一種低層住居専用地域
もっとも静かな住宅地
2階建て程度の家が中心
庭付き一戸建てが多い
→「閑静な住宅街」という言葉が似合うエリアです
2|第二種低層住居専用地域
基本は第一種低層と似たイメージ
ただし、小さなお店や事務所が建てられる場合も
3|第一種中高層住居専用地域
マンションやアパートが増えてくるエリア
それでも住宅が中心なので、比較的落ち着いている
4|第二種中高層住居専用地域
住宅+少し大きめの店舗や事務所が建てられる
幹線道路沿いなど、「便利さ」と「音」が混在するケースも
5|第一種住居地域
住宅地の“ど真ん中”的な存在
住宅がメインだけど、1階部分に店舗が入るマンションなどもOK
「暮らしやすさ」と「静けさ」のバランスが良いエリア
6|第二種住居地域
住宅に加え、大きめの店舗や施設も建てやすいエリア
便利さは高いが、人や車の行き来も増えやすい
7|近隣商業地域
スーパー・ドラッグストア・飲食店など、日常使いのお店が集まりやすい
住宅も建てられるので、「住む+買い物が近い」が両立しやすい
8|商業地域
駅前・繁華街など、ビルや店舗が中心
夜も人の動きや明かりが多い
→「便利さ最優先」「にぎやかさOK」という方向けのエリア
9|準工業地域
住宅も建てられるが、工場や倉庫も建てられる
場所によっては作業音・トラックの出入りなどが気になることも
→「ガレージハウス」「店舗併用住宅」など、用途によっては相性◎
10|工業地域
工場や倉庫がメイン
住宅も建てられますが、一般的な“子育て住宅地”としてはあまり選ばれません
11|工業専用地域
住宅は建てられません
→ 完全に工業に特化したエリアです
(※このほかに、特定用途制限地域など細かい指定もありますが、
はじめの一歩ではここまで押さえておけば十分です)
用途地域を知っておくと、
「今だけ」ではなく「将来の周辺環境」も想像しやすくなります。
建物の高さに制限があることが多い
→ 将来、いきなり隣に“高層マンションが建つ”可能性は低い
一戸建てが中心で、静かな環境になりやすい
→ 庭のある暮らし/子育て/落ち着いた生活向き
住宅がメインだけど、店舗併用住宅や小さなお店も建てやすい
「静かすぎず、便利すぎず」のバランスが良い
→「ほどよく便利」「ほどよく静か」が欲しい人に人気
スーパー・飲食店・生活に必要な施設が揃いやすい
夜も人の出入りがあるため、にぎやかさはそれなりに
→ 「便利さ重視」「多少のにぎやかさはOK」なご家庭向き
工場や倉庫が混在するケースもある
ガレージハウス・ショップ兼自宅など、こだわりの使い方ができる
→ ライフスタイルによっては“おもしろい選択肢”になるエリア
「駅徒歩5分、価格も安い!ここに決めちゃう?」
用途地域:商業地域
昼間は人通りも多く、便利で活気がある
夜もライトアップや人の出入りが続く可能性
将来、前面道路側に高いビルが建つかもしれない
→ 「静かな住宅地」をイメージしている場合は、ギャップを感じる可能性があります。
「少し値段は高めだけど、“閑静な住宅街”と書いてある土地」
用途地域:第一種低層住居専用地域
建物の高さや用途に制限が多く、急に大きな商業施設が建ちにくい
日当たりや景観が守られやすく、資産価値も安定しやすい
→ 「子育て」「静かな暮らし」「長く住む前提」のご家庭に向きます。
もちろん、ご家庭の価値観によりますが、
子育て世帯が安心して検討しやすいのは次のあたりです。
第一種低層住居専用地域
…静かで落ち着いた住宅街。通学環境も落ち着いているケースが多い
第一種中高層住居専用地域
…マンションもありつつ、住宅としての落ち着きもある
第一種住居地域
…住宅メイン+ほどよくお店があり、暮らしやすい“定番エリア”
もちろん、近隣商業地域や第二種住居などを選ぶご家庭もありますが、
「静けさ」か「便利さ」か、どちらを重視するかで考えてみると選びやすくなります。
実際に土地候補が出てきたら、こんな流れで見てみると安心です。
都市計画図で用途地域を確認する
→ 市区町村のホームページに載っていることが多いです
その土地だけでなく、“周辺エリアの用途地域”も見る
→ 隣接した用途地域によって、将来建つ建物の雰囲気も変わります
日当たりと将来の建物をイメージする
→ たとえば、南側が商業地域の場合は将来高めの建物が建つかも…など
昼と夜、平日と休日で現地を見に行く
→ 騒音・交通量・人通りが時間帯でかなり変わる場合があります
Googleマップやストリートビューも活用
→ 周辺の店・工場・交通量などをざっくり把握するのに便利です
可能なら、近所の人や不動産会社に“本音”を聞いてみる
→ 「この辺りは夜静かですか?」「子育て世帯は多いですか?」など
用途地域はとても大事ですが、
それだけで土地の良し悪しが決まるわけではありません。
一緒に見ておきたいのは例えばこんな項目です。
建ぺい率・容積率(建てられる家の大きさ)
高さ制限・斜線制限(日当たりや形に影響)
防火地域・準防火地域(仕様・コストに関わる)
がけ条例・景観条例 など、地域特有のルール
風の抜け方・騒音・におい
駐車しやすさ・道路との高低差
用途地域は「このエリアがどんな性格か」を知るための第一フィルター。
そこから、さらに細かい条件を一緒に見ていくイメージです。
この記事を書いた人
株式会社マイホム PlusMe事業本部
西村 賢
PlusMe マーケティング担当。 スーモカウンター、神奈川の工務店を経てWEB戦略を担当。住宅検討者と向き合ってきた経験と、自身も子育てをする父としての視点から、実務に基づいた情報を発信している。
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